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📐 方言検定の作り方と読み方

方言ラボの検定は全35方言ぶんあります。どの検定でも共通する 「出題の決め方」「出典の照合」「判定の基準」「図の読み方」をこのページにまとめました。 各検定ページには、その方言の語と出典だけが載っています。

📚 どの語から出題しているか

出題するのは方言ラボ辞典に立項している語だけです。思いついた言い回しを その場で足したり、他サイトの語彙リストをそのまま引き写したりはしていません。

並べる順番も決めてあります。出典を1語ずつ照合し終えた語を先に出し、 足りないぶんを「辞典に立項はあるが照合が済んでいない語」から補います。 だから同じ方言でも、照合が進むほど出題の中身は入れ替わります。

  • 出題数は1方言あたり8問。4択で、選ぶのは語の意味です。
  • 辞典が他の方言にも同じ語形を立てている場合は、設問ごとに 「この方言だけの言葉ではありません」と書き添えます。
  • 出題した8語は、答えも解説も出典も各検定ページに全文載せています。隠していません。

🔍 出典照合とは何をしているか

「出典照合済み」と書いてある語は、辞典の語釈を、外部の資料と1語ずつ突き合わせたという意味です。突き合わせに使っているのは、方言辞典サイト・自治体が公開している方言集・ Wikipedia / Wiktionary(CC BY-SA)などで、どの資料で確かめたかは各検定ページの 「答え・解説・出典」の中に語ごとに書いてあります。

照合が済んでいない語には、はっきり「この語はまだ出典の照合が済んでいません」と 書きます。済んでいないものを済んだように見せない、というだけの話ですが、 方言は資料が地域ごとにばらばらなので、ここを曖昧にすると全体が信用できなくなります。

「この方言どこの言葉?」の出題プールに入っている語も照合済みとして扱っています。 こちらは先に出典を当たってからプールに入れているためです。

→ この方言どこの言葉?

🏅 合否の判定基準(8問中6問)

8問中6問(80%)が辞典の語釈と一致すると合格バッジが出ます。 方言ごとに難易度は変わりますが、基準は全35方言で同じ8割です。 方言によって合格ラインを上げ下げすると、検定同士を比べられなくなるためです。

採点はブラウザの中だけで行っていて、結果はどこにも送っていません。 登録もログインも要りません。1回にかかる時間はおよそ1分です。

⚖️ 「答え」は辞典の語釈であって、正解ではない

検定の「答え」は方言ラボ辞典がその方言に与えている語釈です。あなたの言葉が間違いという意味ではありません。 方言には地域差と世代差があり、同じ県内でも市が違えば語釈がずれます。 辞典はその中の1つの立場を採っているにすぎません。

「自分の家ではこう使う」と食い違ったときは、たいていどちらも実在する用法です。 誤りを見つけたときは「みんなの辞書」から指摘してください。指摘は辞典に反映します。

→ 方言辞典を見る

🔤 同じ語形・同じ意味をどう扱っているか

各検定ページには「その方言だけに立項がある語」「他の方言にも収録がある語」 「同じ語形でも意味が違う語」が並びます。判定の前提はこうです。

  • 「◯◯だけの語」は、この辞典に限った話です。全35方言を 横断して他に立項が無かった、という意味であって、近隣で同じ語を使うことはあります。 方言は県境で切れません。
  • 「同義」は辞典の語釈が一致した語で、ニュアンスまで同じとは限りません。 言い換えの候補として読んでください。
  • 「同じ語形で意味が違う」は、辞典に立項がある方言だけを比べた結果です。 同じ語形が地方で別の意味になるのは方言では珍しくなく、どちらかが誤りという話ではありません。 出身地が違う人と話が食い違うのは、たいていこの型です。

📊 図と表の読み方

各検定ページの横帯グラフは、すべてその方言の実測値です。 推計や目安ではなく、辞典に入っている語をその場で数えた数字を出しています。

  • 語数の内訳=辞典がその方言として立てている語を、 他の方言と重なるかどうかで3つに分けたものです。
  • 語形が同じ語の内訳=他の方言と語形が重なる語のうち、 語釈まで一致するものと食い違うものの数です。
  • 近隣方言との重なり=同じ地方の方言と、辞典が同じ語形を立てている語の数です。 数が多い相手ほど、検定でも判断が割れやすくなります。

表は375px幅の画面では横にスクロールします。本文は動かず、表だけが動きます。

🗾 全35方言の収録語数と照合の進み具合

検定を用意している35方言を横断して数えた実測値です。 辞典に入っている語は合計3368語、そのうち2163語は1つの方言にしか立項がありません。 出題280問のうち出典照合が済んでいるのは280問で、 8問すべてが照合済みの方言は35方言です。

辞典の収録語数が多い6方言沖縄方言が140語、大分弁が113語、福島弁が107語、鹿児島弁が107語、長崎弁が103語、茨城弁が102語沖縄方言140大分弁113福島弁107鹿児島弁107長崎弁103茨城弁102
図1:収録語数が多い順に6方言。語数の差は「その方言が豊かかどうか」ではなく、 参照できた資料の量の差です。
同じ語形で意味が違う語が多い6方言神戸弁が35語、博多弁が32語、山口弁が30語、長崎弁が29語、大阪弁が23語、飛騨弁が23語神戸弁35博多弁32山口弁30長崎弁29大阪弁23飛騨弁23
図2:他の方言と語形が同じなのに語釈が食い違う語が多い順に6方言。 ここが多い方言ほど、出身地が違う人との会話がすれ違います。
方言ごとの収録語数・その方言にしか立項が無い語・他の方言と語形が重なる語・語形は同じで語釈が違う語(収録語数の多い順)
方言地域収録語固有語共通語形同形異義
沖縄方言沖縄県14013022
大分弁大分県113782719
福島弁福島県107703117
鹿児島弁鹿児島県1079285
長崎弁長崎県103593729
茨城弁茨城県102732114
金沢弁石川県102781716
熊本弁熊本県102712320
新潟弁新潟県100761712
信州弁長野県100692320
伊予弁愛媛県99603217
博多弁福岡県99534232
土佐弁高知県98702313
阿波弁徳島県97494021
大阪弁大阪府96583023
山口弁山口県96444430
南部弁岩手県・青森県東部95622514
富山弁富山県95672013
神戸弁兵庫県94414835
和歌山弁和歌山県94473922
讃岐弁香川県94454222
秋田弁秋田県93612615
山形弁山形県92661810
出雲弁島根県東部92533221
鳥取弁鳥取県91533021
静岡弁静岡県90661712
飛騨弁岐阜県北部90523023
京都弁京都府90572717
岡山弁岡山県87542719
広島弁広島県87453421
仙台弁宮城県86552417
名古屋弁愛知県85542618
北海道弁北海道84522520
津軽弁青森県西部8462158
伊勢弁三重県84413521

数はこのページを開いた時点で辞典を数え直したものです。手で書き写した値ではありません。

🗣️ 検定ページと変換ページの役割分担

同じ方言に、検定(/quiz/)と変換(/translate/)の2ページがあります。 中身が重ならないよう、載せるものを分けてあります。

  • 変換ページ=その方言の語を、意味と例文つきで一覧にする場所。 語をひとつずつ引きたいときはこちら。
  • 検定ページ=出題した語の答え・解説・出典と、35方言を横断して初めて分かること(他の方言での言い方、 同じ語形で意味が違う語、近隣方言との重なり)を置く場所。

→ 方言変換の一覧を見る

📝 まとめ

  • 出題は辞典に立項している語だけ。出典を照合し終えた語から先に出しています。
  • 合格は8問中6問(8割)。全35方言で基準は同じです。
  • 「答え」は辞典の語釈です。あなたの言葉が間違いという意味ではありません。

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