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標準語だと思ってた方言10選|上京して初めて通じなかった言葉
「体がこわい」「服をなおす」。標準語だと信じて疑わなかった言葉が、県境を越えたとたん通じなくなる瞬間があります。
方言だと自覚している言葉は、実はそれほど危険ではありません。「なまら」「めっちゃ」「ばり」のような 強調表現は、話し手自身が「これは地元の言葉だ」とわかって使っているからです。
本当に通じないのは、標準語とまったく同じ形をしているのに、意味だけが違う言葉。 発音も文字も普通なので、話し手も聞き手も食い違いに気づけません。ここでは、そんな「気づけない方言」を10個集めました。
方1. こわい — 怖い、ではなく「疲れた」
疲れた、体がだるい
「今日は歩きすぎて、なんまこわいわ〜。」
方2. なおす — 直す、ではなく「片付ける」
片付ける、しまう
「使うたら元のとこになおしといてな。」
方3. なげる — 投げる、ではなく「捨てる」
捨てる
「このゴミ、なげでけれ。」
方4. うるかす — 水に浸しておく
水に浸す、ふやかす
「食べ終わったら茶碗うるかしといてね。」
方5. いずい — 説明できない違和感
しっくりこない、違和感がある
「服のタグが首さ当たっていずいっちゃ。」
方6. えらい — 偉い、ではなく「しんどい」
疲れた、しんどい/とても
「今日は一日中歩いて、でらえらいわ。」
方7. たいぎい — 面倒くさい
面倒くさい、だるい
「夜勤明けじゃけえ、たいぎいわ〜。」
方8. みてる — 見てる、ではなく「なくなる」
なくなる、尽きる
「醤油がみてたけえ、こうてきて。」
方9. つる — 机を「つる」
(机などを)運ぶ
「掃除の時間だで、机つってちょう。」
方10. 押ささる — つい押してしまう
(意図せず)押してしまう
「ポケットの中でボタン押ささってたわ。」
方なぜ「方言だと気づけない」のか
10個並べてみると、気づけない方言には型があることがわかります。
型①:標準語と同じ形で意味だけ違う
「こわい」「なおす」「えらい」「みてる」がこれ。音も表記も標準語なので、 話し手には方言を使っている自覚がなく、聞き手にも方言だという合図が届きません。 すれ違いが起きても、しばらく双方が気づかないのが特徴です。
型②:標準語に一語で訳す言葉がない
「いずい」「うるかす」「押ささる」がこれ。あまりに便利で、代わりの表現が思いつかないまま使い続けてしまいます。 方言の豊かさが、そのまま通じなさに直結する例です。
型③:学校や職場など、閉じた場面の語彙
「机をつる」がこれ。使う場面が限られているぶん、そこから出るまで比較の機会がありません。 掃除・給食・体育といった学校生活の語彙には、地域差が驚くほど残っています。
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